特集:BGP/MPLS VPNの仕組みとMPLSコアネットワークの帯域監視(5/5)

2015年11月20日


データの送受信

今回の講義では、「BGP/MPLS VPNの仕組み」および「MPLSコアネットワークの帯域監視」について紹介します。

(1) データの送信

PEは利用者からデータを受信すると、送信データの宛先IPアドレスおよびマスクよりPrefixを抽出し、RD Mapping Tableを参照します。 RD Mapping TableよりPrefixのVPN LabelおよびBGPの宛先PE (Next Hopアドレス)を識別します。この宛先PE向けのLSPはLFIB、表-3を参照、より入手します。
PEは、VPN Label(Bottom Label)、LSPのLabel(Top Label)のシムヘッダーを生成しパケットに挿入し、コアネットワークに渡します。
コアネットワークは、シムヘッダーのTop Labelを参照し、宛先P/PEに転送します。この際、Top Labelは、Outgoing Labelに置き換えられます。Bottom Labelは、MPLS交換には使用されず、宛先PEがVPNの識別に使用します。

図-7 利用者データの送受信

図-7 利用者データの送受信

図-7ではPE(1)の利用者“A”(RD:100:1000)のIP:10.1.1.1から10.2.1.1へおよびPE(3)利用者“B ”(RD:100:2000)のIP:172.16. 3.1から172.16. 1.1にデータを送信するケースについて示しています。PE(1)は、利用者“A”から宛先アドレス10.2.1.1を受信すると、Prefix:10.2.0.0/16およびRD Mapping TableからVPN番号(1001)および宛先PEルータ(192.168.10.3)を識別します。また、宛先PEアドレス(192.168.10.3)からLFIBのOutgoing Label(17)を識別し、これらをシムヘッダーとして利用者データに付加しパケットをNext Hopに転送します。以降、各コアネットワーク内のルータはLSPに沿ってパケットを転送します。 PE(4)も同様に、Bottom LabelおよびTop Labelを挿入し、パケットを送信します。
この場合は、Top Labelは削除され、Bottom Labelのみのパケットとなります。

(2) データの受信

受信側のPEは、受信したデータのBottom LabelおよびRD Mapping Tableを参照し、RD、VRFおよび利用者を識別します。また、VRFのルーティング情報により、利用者の送信インタフェースおよび宛先を識別し、データをCEルータに送信します。

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